2012年4月24日

肥やし撒きと田ぶち

ハウスの苗たちが日に日に大きくなる中、圃場では田植えに向けて着々と作業が進められています。

植えるまでにこれだけの作業工程があるとは思っていなかったから、まだあるのか!と驚きです。
あぜぬりのつぎは“肥やし撒き”です。ここでもトラクターが大活躍(^O^)というか、
もうこの先はトラクター様様なのです。

ずらりと並んだ肥料。撒くのは二種類。

肥やし撒きでは、トラクターにブロードキャスターという機械を取り付けます。トラクターには何種類もの機械を取り付けることができ、あぜぬり、肥やし撒きの他にも用途に応じて換えていきます。



ブロードキャスターの三角の部分にペレット状の肥やしを入れ、走りながら後ろに付いた掃除機のホースのような部分から肥やしを散布します。その姿は楽しそうに尻尾を振りながら走り回る犬みたいで意外とかわいい(●^o^●)


早朝作業を見守る中、かわいいあの子もお目覚めです♪
おはよう~


肥やしが撒き終わると、土起こしをして肥やしと土を混ぜ合わせます。“田ぶち”です。
田ぶちの難しいところは、まっすぐに走るところ。ゆっくりとは走るもののこれが思いのほか難しいのです!耕す幅を計算して走るため、ぐにゃぐにゃ曲がったり、ぶち残しがあると、大幅な時間のロスになってしまいます(+o+)何事も効率よく動きたい大将にとって痛手です!


さすがは大将!!まっすぐですね~。



これはワタクシ…。早くも蛇行(ー_ー)!!くぅ~!!



これは水野さんかな?なかなかお上手です(^O^)


この日の笹神は一日中強い風が吹いていました。せっかく桜も見頃を迎えたというのに花見どころではありません。何とか踏ん張ってもう少し楽しませてほしいです。

来月の田植え体験ツアーの計画もちゃんとすすんでますよヽ(^。^)ノ
米作りの苦労や、農家の楽しみを知ってもらえるきっかけになればいいなと思っています。

おもてなしはいたしません(笑)

いい汗かいておいしいビールで喉を潤しましょう☆

次回は“炭焼きの清水さん”です。

2012年4月16日

昨日のことpartⅡ~あぜぬり



宣言通り昨日のことですが、いよいよトラクターの登場です!!!
夕日と飛行機雲をバックにするとカッコよさ倍増ですねヽ(^。^)ノ

さて、昨日の主な作業はタイトルにもあるように“あぜぬり”です。
あぜ道というのはよく耳にすると思いますが、あれはもっと田舎の散歩道のようなイメージ。
あくまでも私のイメージですけど。

もちろん意味は同じですが、あぜぬりという作業になると全くの別物のようにも見えます。
機械できれいに整えられたあぜはまっすぐでつやつやしててまるで窯に入れる前の焼き物みたいです。

大将曰く、一見きれいに見えるのは砂地のため、案外もろくて崩れやすいのだそう。
これから約四か月半の間、田んぼには水が張られるわけですから、しっかりとした
あぜが求められるわけですね。

トラクターに付けられたあぜぬり機は、最初刃が回転して固くなった土を砕きます。
そのあと円錐を横にしたような形の部分が回転してあぜをかたちどります。



これはまだやらせてもらえません(^_^;)
私はこの間、排水側の水漏れが多い部分の穴埋めをしていました。

最初に砕く!
かたちどる。

すると…


どこまでも続くうつくしいあぜですね~。

こうして徐々に田んぼが出来上がっていきます。その間にも苗はぐんぐん大きくなっていますよ(^O^)


さて、春が来て彼らが動き始めたようです…

いました!

何をかくそう私、大のカエル好き!なんてかわいいのだ!!!!
カエルに夢中で仕事に支障が出るので大将によく怒られます(笑)

この質感とフォルムがたまりません!待ち受けにしなきゃ(^O^)♪

2012年4月15日

昨日のこと~ベントナイト撒き

なぜ昨日のことなのか…

昨日はあまりにも疲れて睡眠を優先させたからです((+_+))
29歳にもなるといつまでも起きていられないものです。ましてや私は人一倍睡眠時間が長いのでなおのこと!

というわけで、恥ずかしながら一日遅れの農業日記となります。


長かった冬もようやく終わりを告げ、新潟にも芽吹きの季節がやってまいりました。



外では草花が春を告げる中、我が家のハウスの中でも小さな芽が出始めました。



頭に露をのせてキラキラ輝くたくさんの芽!わずか一週間でこんなに伸びるからびっくり!!


この日はまず芽の上にのっかている覆土をシャワーで落とすことから始めました。
すず蒔きの時に最後にかけた覆土を芽が持ち上げるようにして成長するため、ある程度の大きさになったら水で流すそうです。






土の下ではこんなに大きくなっていました


すず蒔きの時に誰かがふんじゃったという動かぬ証拠が!
残念ながらここには芽が出ませんでした(^_^;)

水をかけた場所から、土が落ち芽が姿を現すので、苗箱が緑色に変わっていくのがわかります。
ハウス全体が芝草を敷いたようになります。

このあともう一度シートをかけ、さらに大きく伸びたらシートを外し水を張ります。



今日は新潟から水野さん一家が作業にやってきました。
水野さんは大将に米作りを教えてもらうため、新潟市内から笹神に通っています(^O^)
今年で三年目かな?


これはベントナイトという粉を撒いているところです。

ベントナイトとは水持ちの悪いところに撒くことで、凝固剤のような働きをしてくれるもの。水を加えると粘々としてきます。山から採れる自然のものなので、粉まみれになっても害はないそうです。


田んぼひとつとっても土の質から全然違うので、その場所にあった作業を行います。
こうした下準備はこれからの米作りにとってとても大切なこと。


水野さんの奥さんと私は、高い畦を削る作業。作業ばかりで写真を撮るのを忘れるといううっかりミスをおかしてしまいました!!明日イラストでのせようかなあ…。

地味ではかのいかない重労働です。肩から腕がパンパンです!



今日のタイトルが“昨日のこと”なら、明日のタイトルも必然的に“昨日のことpartⅡ”になってしまうわけですがどうかご勘弁を(+o+)

2012年4月8日

1℃

昨日のささかみはほんとに寒かった!
4月も第一週が終わるというのに目覚めたら辺りは真っ白。

寒いけど雪化粧をした山々はきれいだなぁ(^O^)


猫柳も凍えているようです

雪の中、今朝もいざらいから仕事が始まりました。
農家は体が資本!つくづくそう思います。

でも今日のメインイベントはいざらいではありません\(◎o◎)/!
今日は米作りのまさしく第一歩目!!!!!

すずまきです!

すずまきとはなんぞや?
つまり種まきです。あらかじめ芽出しをしておいた種籾を、土と一緒に苗箱に蒔く作業です。
この仕事は我々二人ではとってもできません。そこでたくさんの助っ人が来てくれました~。


共同でハウスでの育苗をしているご近所ファミリーや親戚のおじさん。一年を通して米作りを習得するべく新潟市内から通うご家族。大将のお姉さん。と、総勢12名の凄腕(?)達がそろいました!


それぞれが配置についてすずまきのスタートです。


①最初に床土が苗箱に敷かれます。種籾達の敷布団の役割をするのでたっぷりと(^O^)


②次に水が撒かれます。ここでも黒酢を混ぜて使用。丁度良い水圧で撒くため、
始めに入念なチェックが行われました。これは経験がものを言います(ー_ー)!!






③ここで種籾達の登場です!この時均等にパラパラと落ちるように、あらかじめ
少し乾かしておくのが大切なポイント。これは私の仕事♪



④最後に覆土をかけます。床土が敷布団なら覆土は掛布団。なので種籾が隠れるくらいの量をかぶせます。ロール状のブラシは表面を平らにするためのものです。



こうして出来上がる苗箱を、ひたすら運ぶ!運ぶ!!運ぶー!!!
その数約1400枚((+_+))ドヒャーーー!おかげで今日は筋肉痛…。普段いかに筋肉を使っていないかがわかります。

スタンバイOK!


最初はいいんだよね~

女の子にはちょっと重い!

待ってましたおやつタイムヽ(^。^)ノ
これがなきゃやってられません(笑)
並べ終わった所から表面が乾かないようにシートをかぶせます

あともうちょっと!!
蒔き終わったのは夕方五時。朝の九時から始めたので丸一日かかる大仕事です。
でも苗作りは米作りの半分以上を決める大事な作業だそう。その第一歩ということもあり、今日はいつも以上に気合の入る一日となりました。

これから芽が出て立派な苗になるまでをこのハウスの中で過ごします。そしてその間、水や温度管理をしっかりとしなければいけません。私は大将について見てまわることくらいしか出来ませんが、一人前の苗に育つように一生懸命お手伝いしたいと思います。

この日の夕方外の温度計は1℃。
ハウスの中は暖かいので種籾達は安心です。

私は冷え性なので毛布を1枚増やして眠りにつきました…。

2012年4月4日

兼業農家であるということ


我が家は兼業農家です。
昼間は夫婦で会社勤めをしてます(当たり前)

…ということは、農作業をするのは休日と朝夕。たまにナイター。

爆弾低気圧が来ようが雨が降ろうがやるっきゃないのです。

今日は昨日とはうってかわって良い天気?
風はまだ強いけど仕事帰りにきれいな夕焼けが見れました。


今日の仕事は“いざらい”です。

いざらいとは、水路の泥さらいのことです。いざらいという言い方は新潟の方言です。
地域によっては日曜日を利用して、地区全体のいざらいを共同で行ったりもします。
角スコで水路に溜まった泥をあげます
腰にくる~(ー_ー)!!

いざらいは、水の流れをよくするために行います。

田んぼの水は、個人のものではありません。河川や山から流れる豊富な水は
農家みんなのものです。どこかの水路の流れが悪くなると、下流の田んぼにも
上流の田んぼにも迷惑がかかります。

これからの米作りに向けて、田んぼでの一番最初の作業であり、
とっても大切な作業のひとつです。

いざらいが終わった水路はすっきりさっぱり。
水路の中だけでなく、水路の淵の垂れた枯草も取り除きます。
このとき、角スコで土を削り、足場となるスッテプ(=犬走り)を作ります。
大将のこだわりがここでも見られます!
今日の仕事終わりは19時過ぎ。
この時期、18時半を過ぎると辺りは一気に暗くなります。
夜の農道。

ほっぺの泥はいざらいにはつきものです。と言ったら旦那につっこまれました。
この強風では仕方ありません!
  
 帰り道、我が家の冬みず田んぼには寝床に着いた白鳥たち。
今年の春は遠いのでまだシベリアには帰らないようです。



作業場にはたくさんの肥料や
土が、出番を今か今かと
待っています。


今週の土曜日はいよいよ種まきです。みんなの出番だよ!種籾をひっくり返して本日の作業は終了です。

兼業農家は限られた時間の中でいかに効率的に仕事をこなせるかが重要です。
昼間の仕事と合間の農作業。過酷ではあるけどものは考え様。
いざらいの泥が顔にはねたら泥パック。
水路から泥を上げるのはくびれ運動。

なんでも楽しくやれば辛さは半減します。
美味しいお米と美容のために明日からまた頑張るぞ~!

2012年4月2日

新潟の春は遠い…


突然の日帰り佐渡ツアー!
4月1日、JAささかみの職員2人と若手農家と我々夫婦の計5人で
佐渡へ行ってきました。この日は気温も低く、フェリーに乗る頃には雪まで降る始末。
そんな日になぜ佐渡なのか?

目的はこれでした!!!


みんな熱心に話を聞いてるよ。
(ちなみに長靴はもちろん持参)

佐渡では今島全体で朱鷺の保護と繁殖などに力を入れています。
それに欠かせないのが農家の方々の協力です。

田んぼは朱鷺にとって大事な餌場なのです。無農薬や減農薬の田んぼには朱鷺の
餌になる生き物が生息しています。この生き物たちを増やすための面白い工夫が、
佐渡の田んぼには見られます。




スロープ水路はいわば水路に落ちた生き物の救難階段とでも言えますでしょうか。
この小さな階段をカエルやイモリが登るのを想像するとなんだか癒されますヽ(^。^)ノ
でも、この水路の流れ、実はかなりの激流…。
果たしてこの流れに逆らって階段までたどり着けるのか!?             
スロープ水路



こんなのもあります。

これはダムや河川で見られる
魚道と同じものです。
サイズはミニチュア。
結構なお値段します(笑)
今時期は水が流れていないので正直私もうまい説明が出来ません。あしからず…。


魚道




これらの写真はほんの一部で、設置されている場所もたくさんではないみたいですね。


おおくの田んぼで目にするのは“江”というものです。



田んぼの脇を小川が流れているように見えるのが、この“江”です。“え”です。
用水が江から田んぼに流れて、田んぼから下の江に落ちるという繰り返し。
ここにはカエルや小魚、虫などがたくさん生息しています。
この日はおたまじゃくしに会えました。これから暖かくなるにつれて、
きっともっとたくさんの生き物に出会えると思います。


ここで育った生き物が田んぼに入り、朱鷺の大切な餌になります。
もちろん良い土を作ったり、繁殖を繰り返し命を繋げるものもあります。
つまりは自然界の食物連鎖がここにはごく自然にあるわけですね。あるべき姿です。

我が家の大将もこの田んぼにとっても興味があるんです。
何年先になるかはわかりませんが笹神にも、
この風景が見られるようになるといいなと思います。

日帰り弾丸ツアーの締めは甘い甘い越後姫!
今回の見学をさせてくれた農家の斉藤さんが大事に育てた越後姫。
とにかく柔らかくて甘くてジューシー!!!たまらん!


短い時間でしたがいい旅になりました。
佐渡で一足早い春を感じ、まだ雪が残る笹神にかえってきました。

うちの田んぼにおたまじゃくしが見られるのはもう少し先のようです…。