2012年10月30日

飛来

そろそろ炬燵が欲しい今日この頃…。
曇りや雨の日が続くようになってきました。

ここ笹神(というより阿賀野市ですが)では、冬を感じさせるものがいます。
毎年この頃になると遠くシベリアからやってくる白いもの…。



そう、白鳥です。

もう初飛来からはずいぶん経ちましたが、日に日にその数を増しているようです。


ここ阿賀野市の旧水原地区にある瓢湖という湖には毎年たくさんの白鳥が訪れます。
そしてそこへは多くの人が白鳥を見に行くのですが、時間帯によっては田んぼで見る方がたくさん見れるかもしれません(^O^)
白鳥たちは落穂や冬眠前のカエルや虫などを狙ってあちこちの田んぼに訪れます。
20羽程の群れでいることもあります。

目が合いました(+o+)
私の実家の方はさすがに遠いらしく、田んぼで白鳥を見たことがなかったので最初はびっくりしました。今では毎朝、通勤路にいるのを眺めながら仕事に向かいます。

白鳥がいる田んぼといない田んぼがはっきり分かれるのですが、いる方がカエルや虫もたくさんいるということなのでしょうか。


さて、農家のお仕事はというと、作業場と機械のお掃除くらいです。
本当は来季に向けて草刈りやいざらいや田ぶちがあるようですが、今大将は本職がすごく忙しいらしくそこまで手が回りません。

こないだツアー参加者の西山氏からこんな質問がありました。


「農家って冬の間なにをしてるの?」


むむむ…。

確かにわからないですよね~。ま、ざっくり言うと、兼業農家は本業。専業農家は、米だけなら除雪作業の委託。野菜をやっているところならハウスで野菜を作ったり、この辺ではブランド苺の越後姫を作るところもあるかもしれません。

除雪にかんしては、その年の降雪量によって仕事量が左右されますが、今年の冬は本当に大変だったようです!とにかく降りました(ー_ー)!!
明け方の二時とか三時から除雪作業に追われる日々で、かいてもかいてもどんどん積もる。
稼ぎはあっただろうけど過酷な毎日です。

ちなみにこれは今年の冬の我が家のハウス。

かろうじてハウスらしき部分が見えるけど、そこもハウスの上の部分です。
これですでに地面から50センチくらいは雪!
ハウスが潰れるんじゃないかと冷や冷やしました(^_^;)

わたしが知らないだけで、冬の間も農家はいろんな仕事をしてると思います。
だってあと4、5か月もすればまた米作りが始まるのですからね!

2012年10月15日

秋の匂い


先週ついに米作りツアーの最後の稲刈りが終わりました。

迎える側も企画者も、もちろん参加者も初めての試みとあって、手さぐりしながらの半年間となりましたが、本当にやってよかったと心から思います。途中余裕がなくなって迷うこともあったけど、またやりたいというのが正直な気持ちです。

さて、はさがけした稲穂もこれが見納め!
今年の作業も終わりが近づいてきました。


今日は午前中大将が柔道の大会に出かけたので、私は実家から借りっぱなしだった布団を返しに行きました。なのでついでに私の実家をちょっとばかり紹介。


青木家があるのは市内でも平地ですが、私の実家はこの通り。裏がすぐ山です(笑)こうしてみると屋根が埋もれてますが、山と部落の間には磐越道が通っているので、それなりに距離はあります!

今日はとってもいいお天気で、母自慢の花壇もキラキラ輝いています!
おすそわけのマリーゴールドが見事(^O^)
このあふれそうな花壇。かわいいですね~♪

お次はかつてのお散歩コース。今は亡き愛犬アスカとの定番コースです。
のどかだ…

春はタラの芽やわらびが採れます。

アスカはここをよくノーリードで走りました(*^^)v
昔から遊び場といえば裏山が定番。ここ小松は隣の部落と離れていたので、なおさらそうだったのかも!木漏れ日が心地よくて、遠出しなくてもちょっと観光気分を味わえましたヽ(^。^)ノ
山はまだ色づきませんが、空気がすっかり秋の匂いです。

この時期はほんの一瞬で、あっという間に冬が来ます。
阿賀野市の瓢湖という湖には、冬の使者である白鳥が続々と飛来してきています。


午後からはツアーでもお手伝いにきてくれたようこさんがまた来てくれました!心強い!
ようこさんは作業から確定申告などの事務仕事までバリバリこなすスーパーウーマン!私も将来あんな風に「デキる女」になりたいものです…。



はさがけした穂束をおろしてコンバインにかけていきます。藁は切らずに残して、堆肥作りに使用します。


残すは臼吹きのみ!
それが終わると、機械や作業場を片付けて、来年の下準備をして、あとは冬を待つばかり。
夏の辛い時期は「本当に終わるんだろうか」と毎日のように思っていたけど、ちゃんと収穫できるしちゃんと涼しくなるんです。

来年は今年と同じでは済まされないので、もっと真剣に取り組まなければいけません(+o+)


ツアー参加者の皆様、半年間ご苦労様でした。
今年はこれで終わりですが、また会えるのを楽しみにしています(●^o^●)

美味しいご飯をもりもり食べて冬の寒さに負けないようにいつも元気でいましょう!

2012年10月1日

憎いあいつがやってきた!

台風一過。

すさまじい強風と雨を連れて昨晩上陸。
寝ている間に北へと流れていきました。

先週の土曜日も常に空の様子を窺いながら、やっと稲刈りを終え、いよいよ残すところ手刈りの田んぼだけとなったこのタイミングでまさかの台風(ー_ー)!!なんて憎たらしい!


ま、言っても始まらないのでこの辺でやめるとして。


土曜日はまた臼吹きからのスタートです。
臼吹きは機械から離れることが出来なくなるので朝ごはんを交代で食べます。

私は先にいただいて、この写真は大将の朝ごはん。おにぎり一つ食べた後ですね。
さて、どこで食べているのかというと、、、、。


はい、作業場です(^O^)
パレットを積み重ねた上でもぐもぐ。中身は鮭とたらのこです。

朝ごはんといい晩酌といい、この時期家にいるよりここでの時間の方が長いんじゃないかと思うくらいです。でも外で食べるご飯って格別に美味しいんですよね~。


今日はこのパレットが大活躍。朝ごはんの後は姪っ子達のお絵かき場となります。


子供たちは裸足で米の山に登ったり小雨の中を走り回ったりと元気いっぱい!普段出来ないことをするのってとてもワクワクします。私も合間合間でお絵かき大会に仲間入りさせてもらいました。



辺り一面黄金色だった大地はすっかり寂しくなりもう冬を待つばかりといったところです。
我が家もあと一枚です。本当は金色の景色を見せてあげたかったけれど、今週末のツアーのみんなは一枚で我慢してください(^_^;)


そういえばこの前奇形と思われるカエルに出会いました。
今時期見るカエルはもうすっかり大きくなっているんですが、ふと気付くとそこにはおたまじゃくしからカエルになりたての頃よりさらに一回り小さいカエルが、、、。

珍しいなと思い捕まえてみると、なんとも奇妙な顔つき。
目が異常に大きく前に突出していて、口と鼻はよく見なければわからないほど小さくつぶれていました。写真には撮れませんでしたが絵にしてみました。
これって生態系の異常なのか、それともただの奇形なのか、、、。
小さい体で必死に逃げる姿になんだか複雑な気持ちになってしまいました。
たくましく生きてほしいです。


近年当たり前に目にした動物たちがどんどん減少傾向にあるといいます。
代表的なものがスズメです。言われてみれば最近あまり見かけなくなりました。前はうるさいほどに群れて飛んでいたのに、、、。

きっと自然破壊や環境汚染などが原因なんだとは思うけど、個体数が極限まで減らないと人間は異変に気付かないものです。佐渡の朱鷺だって昔は害鳥とされ多くが殺されたそうです。それが今は天然記念物だっていうからこれほどバカげたことはありません。
スズメやアマガエル、カラスにトンボ、こういった生物がいなくなったらいよいよ人間も終わりなんじゃないかと思います。

なんだかトーンダウン、、、(+o+)


気を取り直して今週末はいよいよ最後の稲刈りとなります。
長いようで短い田んぼの一年が終わりを迎えます。そしてまた次の一年へ、、、。


稲刈りツアーに参戦するみなさん、体調管理だけはしっかりと!残念ながら参加できない人達の分まで思いっきり刈りまくって、そして米を食べ、語り合いましょう(^O^)

お酒もね(笑)